11/21までクラウドファンディングサイトMakuakeで先行販売中の福山ブランドデザインアワード2020優秀賞作品「ちいさなとこのま」。
引続き「ちいさなとこのま」が製作される様子をご紹介します。
前編から続いて、今回は額の組み立ての途中からです。
「ちいさなとこのま」の枠組みには、和額製造の「ちぎり」を入れる技術を採用。
角の結合部に溝を加工し、三角の薄い板「ちぎり」を入れ強度を高めます。
「ちぎり」の板は微妙に厚みが違うので、仮組をしながら調整していきます。
差し込んだ「ちぎり」のはみ出している部分を切り落とします。
昇降盤で粗切りをしてから、ベルトサンダーで粗削り、最後に手で触り、目で確認しながら丁寧に研磨をしていきます。
次は、「ちいさなとこのま」の中にある飾り棚の加工作業。
ひのきに溝を掘り、そこにアクセントで紫色の埋木(うめき)を入れます。
表の裂(きれ)を貼るときは、柄がねじれてないか確認し、真っ直ぐになるよう慎重に。
裂を貼った後は、飾り棚を取り付けます。
さらに、飾り棚に置く御朱印帳が固定できるよう、裏板からテグスを通します。
このテグスのおかげで、飾り棚の上にきれいに飾ることができます。
これらの作業が終わったら、1つ1つ最終チェックをしていきます。
「ちいさなとこのま」の完成です!
■商品概要
商品ページ:https://www.makuake.com/project/toyogaku/
(クラウドファンディングサイトMakuake)
商品名:「ちいさなとこのま」
製造:東洋額装株式会社
商品デザイナー:山田寛(福井県・建築家)
先行販売期間:2021年9月22日~11月21日(クラウドファンディングサイトMakuakeにて)
サイズ:幅420×奥行き130×高さ300mm
販売価格(税込):背後の布地により2種類販売
33,000円(高級な正絹三丁雅金襴)
22,000円(シンプルな白地紋仕立)
概要:
御朱印帳や書作品などを,小さな床の間に飾っているかのように楽しめる額。背後の布地や木枠の工法など,至るところに東洋額装株式会社が持つ表装技術(第4回福山ブランド認定)や額装技術が使われています。