ヴィンテージ感のある独特な風合いが特徴のジーンズを製作。
当社は創業50年になる縫製工場です。子ども服から始まり、学生服や婦人服と段階を経て、現在は主にジーンズ製品の製作に力を入れています。当社のジーンズの特徴としては、古いミシンを使用することで、ヴィンテージ感のある独特な風合いをあえて出しています。そのヴィンテージ感のある部分が、長くはき続けることで、濃淡に差がつき、より立体的に見えることでさらに格好良くなっていくのです。
福山のデニム文化を守るために、ジーンズブランドを立ち上げる。
当社もそうですが、福山市の繊維の関連企業は、主にメーカーが企画した商品の製造を行うという、いわゆるOEMで成り立っていました。海外や国内のメーカーの服を作るという工場が多く、当初ジーンズブランドが福山市内にはありませんでした。実は福山市はデニム生産量日本一という実績がありますが、地元の人にもあまり認知されていません。それでは、若年層の労働力も獲得できないですし、職人さんの高齢化問題も出てきて、廃業する企業さんが後を絶たない状況でした。そこで、福山のデニム文化を守るために、弊社の代表である名和が発起人となってジーンズブランドを作ろうということで、「F.F.G」を発足させました。
技術が結集したジーンズは、はき心地抜群。
「F.F.G」のジーンズ製作にあたっては、福山市内の繊維関連企業8社で協力して、染色、製織、縫製、刺繍、洗い、特殊加工など、それぞれの企業が得意な分野を担当しています。お互いの長所を最大限に発揮することで、より良い製品に仕上がっています。当社では縫製を担当していて、ヴィンテージの風合いが出るようにステッチの幅を調整しながら行っています。また、「F.F.G」ジーンズの一番の特徴は、柔らかくて、肌触りが滑らかなところです。世界で5%しか栽培できない特殊な綿を使用した厚手の生地を、シャットル(杼)でヨコ糸を飛ばす旧式織機でしっかり目を詰めて織り、デニムとは思えない抜群の肌触りを実現しました。
環境に配慮しながら製作。今後は海外に向けても積極的にアピール予定。
また、「F.F.G」の染色を担当している企業さんは環境にも配慮しながら製作を行っています。本来であれば染色の作業の際に、大量の高温水と化学洗浄薬剤を使用しなくてはいけないのですが、電解水を使用することにより、化学洗浄薬剤を使用せず、CO2の削減にも大きく貢献ができています。このように福山市内の繊維関連企業の技術を最大限に活かしたデニムは自信を持っておすすめすることができます。今後さらに「F.F.G」のジーンズの認知度をアップさせていきたいと思っています。国内はもちろん海外の販路も積極的に拡大していきたいです。