NPO法人福山スポーツ雇用サポートセンター
「福山ローズファイターズ」
福山を愛する地元企業が立ち上がり発足
備後地域で雇用とスポーツ活動の両立ができるシステムを構築。2016年に大手1社だけでなく地元中小企業10社が集まって発足し、第1歩として「野球の力を、社会の力へ」を理念に、野球の社会人クラブチーム「福山ローズファイターズ」を設立。市民球団をめざし取り組んでいる。在籍している31人の選手は各支援企業で正社員として働きながら業務終了後に週4回の練習に打ち込んでいる。現在、市民サポーター約1,200人、賛助会員企業113社以上、企業サポーター 5社と年々、支援の輪が広がり始めている。また、地元の子どもたちへの野球教室のサポートも行なっている。将来は野球以外のスポーツ支援をめざす。
審査員ポイント
市民や企業がサポーターとなって,活動を支援し,福山に根差した取組ができている。
仕事と野球の両立ができるシステムを,複数社で運営することでリスクを分散し,持続的で安定的な活動ができている。
仕事と野球どちらも全力でできる環境作り
この活動は、スポーツマンと福山市の企業を繋ぐ架け橋のような活動です。地元中小企業が複数社で運営することで、実業団とは違い、企業の業績に左右されることなく持続的で安定的な活動運営を行うことができています。プロ、実業団でなくても、「本気でスポーツができる環境」を作ってあげることは、従来の姿を刷新してこれからのモデルケースになる取組だと考えます。「福山ローズファイターズ」の選手はスーパーマーケットやガソリンスタンド、製造工場などそれぞれの職場で働きながら練習や試合を行っています。これまで野球に注いできた情熱と同じ熱量で仕事をして、企業の第一線で活躍し、キャリアアップをしてもらいたいです。
NPO法人 福山スポーツ雇用サポートセンター 理事長
菅田 雅夫さん(ホーコス株式会社)
福山ローズファイターズ ゼネラルマネージャー
橋本謙次郎さん
雇用支援企業の役割が人を育てる
選手を受け入れる雇用支援企業は現在 12社。スポーツマンは、礼儀や上下関係など社会人として必要とされるマナーが最初から身についている貴重な人材です。採用の際には、選手がどんな仕事に取り組みたいか、どんな会社に所属したいか希望を募り、会社見学へ行きます。当団体で社会人としての適性能力テストを受けた後、各企業の面接へ。最終的に各企業が判断し合否が出ます。選手は就職活動に真剣に向き合う時間を作ることで仕事への意欲向上に繋がり、会社の一員になるという自覚も生まれます。各企業には選手のために雇用条件を整備していただきますが、スポーツをしているという区別なく、入社1年目のほかの従業員同等に育成していただいています。
この町で愛されるクラブチームになりたい
スポーツを通じて社会貢献をし、福山を盛り上げたいという思いから、地元の中小企業が集りました。福山に若者が活躍できる場所を作ることで定住にも繋がり、地域が元気になると考えます。仕事と野球ができる環境を求めて福山市外から移住してきた選手が大半で、この町で仕事に練習にと毎日頑張っています。限られた練習時間でも結果を追求して全国大会へ出場し、福山のアピールに貢献したいです。住んでいる町に球団があることをもっと多くの人に知っていただき、広島東洋カープの様に、福山のみなさんに応援してもらえる球団になりたいです。この「福山ローズファイターズ」を皮切りに、いずれはほかの競技に携わるスポーツマンの雇用支援もしていきます。
インタビュー

NPO法人 福山スポーツ雇用サポートセンター 理事長 菅田雅夫さん(ホーコス株式会社)
NPO法人 福山スポーツ雇用サポートセンター 理事  眞田奈津基さん(一心グループ)
NPO法人 福山スポーツ雇用サポートセンター 理事  松本壮一郎さん(山陽染工株式会社)
NPO法人 福山スポーツ雇用サポートセンター 理事  小林宏明さん(日東製網株式会社)
NPO法人 福山スポーツ雇用サポートセンター 理事  岡崎浩樹さん(株式会社エブリイホーミイホールディングス)
福山ローズファイターズ 球団代表 橋本慎吾さん(株式会社ブリッジ)
福山ローズファイターズ ゼネラルマネージャー 橋本謙次郎さん

○団体名
NPO法人福山スポーツ雇用サポートセンター
○住所
広島県福山市入船町2-1-24
○問い合わせ先
084−971−8977
○Web
https://f-rosefighters.jp/