あたたかいお出迎えとおもてなしの宿。
万葉の時代から潮待ちの港として栄えた土地柄を生かしたサービスを提供。江戸時代に建てられた宿屋をリノベーションし、開業しただけでなく、そこに昔からあった『遠音近音』というキーワードからコンセプトを導き出し、サービスに反映しているところに多くの支持を獲得。ここ数年、数々のアワードを受賞し高い評価を得ながらも、よりよいサービスの探求に努めている。
審査員ポイント
ホテルの空間や設え、料理などに鞆の浦や瀬戸内の風情が上手に生かされており、クオリティの高いサービスとなっています。
非日常空間を演出した至極の宿のひとつです。
汀邸 遠音近音 女将
村上 康恵さん
鞆の浦の心地よい音色に包まれ、
心をそっと解きほぐす」
音を感じてもらう宿。
“遠音近音”という言葉には、遠くから聞こえる音と近くから聞こえる音を楽しむという意味があります。この建物を改修している際に見つけた掛け軸にあった、帆聲(はんせい)という方の歌からとって名づけたのですが、名前の由来としてだけでなく、その言葉がこの宿の概念ともなっています。
ここに居ると、波打ち際の音や船の音、風の音や鳥の声なんかが、すうっと聴こえてくるんです。お客様には普段の忙しい日常の中では意識することのない音を感じ、非日常を楽しんでいただきたいと思っています。なので、履く靴にしても、歩く音にしても、音には特に気をつけていますね。古くから鞆の浦にあったこの建物をただ利用するのではなく、確かなかたちで今に生かすため、利便性や快適性も常に追求しています。私どもの最終目標は、こちらにご滞在いただいたお客様が元気になってお帰りいただくこと。ただお泊まりいただいて、食事をしてというだけではなく、人間を再生するというのが旅館の使命だと思っています。「明日からまたがんばります」というお客様からのお言葉が何よりの励みですね。
日々、磨いているのは笑顔と五感。
鞆の浦という土地もそうですが、この宿は人にも恵まれていて、いいスタッフが多いんです。社員教育といいますが、むしろ教わることのほうが多いくらいで、私がしていることはスタッフがもともと持っているものを認めてあげたり、ときどき後ろで支えてあげることぐらい。もちろん、大変なときには出て行きますが、若い人達でしっかりやってくれています。パワーがあるんですよ。いろんな才能を持ったスタッフがいるので、それを生かして一緒に楽しんで働いています。スタッフも私も日々お客様によって成長させていただいているんです。初歩的なことなんですが、何より大切にしていることは笑顔。そして、五感を使って感じること。提供する施設や料理は目に見えますが、プラスアルファのおもてなしは人にしかできないことですから。
鞆の浦の使命。
福山に来られた方が市内のどこに観光に行かれるかというと、やはり鞆の浦なんです。この地に足を運んでくださった方たちに失望されない街でありたい。自慢できる宿でありたい。そして、宿から鞆の浦を発信していきたいと思っています。ずいぶん鞆の浦の知名度は上がってきたとは思いますが、もっと鞆の浦を知っていただきたいし、微力ながら貢献したいという気持ちを強く持っています。
INTERVIEW
汀邸 遠音近音 スタッフ
小林 加奈さん
お客様それぞれに合わせたサービスを臨機応変にできるよう、普段から心がけています。お帰りの際に、お客様から「また来るね」と言われるととてもうれしく感じます。ブランド認定されたことも一つの自信につながります。
汀邸 遠音近音 支配人
武田 仁平さん
スタッフは20代を中心に20名弱います。若いメンバーがみな切磋琢磨し、協力、教育し合いながら、お客様に満足していただけるよう日々努力しています。お客様にリピートしていただくための取り組みにはやりがいを感じています。常連のお客様が増え、利用してくださる頻度も高くなっているなかで、いつも同じではなく変わったこと、新しいことをしていきたいと思っています。そうでないと満足度は上がらない。そのためにも新しいことにどんどんチャレンジしていきたいと思っています。『福山ブランド』の認定や各種アワードの受賞に甘んじることなく、サービスをさらに高められるように取り組んでいきたいです。
○社名
汀邸 遠音近音(みぎわてい をちこち)
全室オーシャンビュー 露天風呂付き
○住所
福山市鞆町鞆629
○定休日
なし
○問い合わせ先
084-982-1575
○Web
http://www.ochikochi.co.jp/