1893年に備後絣の染色と織布からスタートした当社は、1970年にロープ染色によるデニムを日本で初めて市場に供給し、デニム事業を開始しました。現在の供給先は、デニム先進国であるアメリカ、ファッション先進国であるヨーロッパ、東南アジアなど世界20数ヶ国。カイハラデニムの品質に対する信頼は厚く、プレミアゾーンと呼ばれる高級ブランドが使用するデニム素材として高い評価を受けています。

ひとくちにデニムといっても様々な種類があり、毎年800〜1,000種ほどの新作を開発しています。東京の駐在スタッフがファッションエリアを日々チェックし、トレンドを先読みする提案力が市場のニーズを確実にキャッチ。デザイン性だけでなく、機能性を重視したデニムも続々と登場しています。例えば、履いて動くだけで発熱する伸縮発熱素材、洗い加工を施しても効果が落ちない撥水性素材、溶接などの火花が散っても燃えにくい素材など様々。 ワーク系、スポーツ、アウトドアなど新たな分野でも注目を集めています。

カイハラ株式会社　営業部 営業二課 課長
藤野 光輝さん

価格と量の競争だけでは世界で勝ち抜くことはできません。必要なのは、品質の維持と付加価値。ヴィンテージデニム用の旧式シャトル織機から最新鋭の革新織機までを駆使し、多種多様なデニム生地をつくり出しています。生地製造の全行程を一貫して行うことで、究極のトレーサビリティ（品質保証）を実現。高品質なデニムを安定的に供給することはもちろん、製造コストを削減し、最新の排水処理施設を完備するなど環境面にも配慮しています。世界に誇る「カイハラクオリティ」を貫き、今後もカイハラデニムを世界に発信し続けていきます。時代のニーズを先読みし、異業種とのコラボレーションや廃材・端材の活用についても検討中。カイハラデニムを最大の武器に、新たな道を切り拓いていきたいです。