うづ美寿司
変わること、変わらないことの美しさ。
第1回「福山ブランド」に認定された「うずみ寿司」が、見た目の華やかさと味わいを一切変えることなくアップデートされ再認定されました。福山の郷土料理「うずみ」をアレンジしたこの一品は、ネギ、大葉、ミョウガ、ショウガ、カイワレ、胡麻の6種類の薬味と、天然のエビやニシガイ、穴子を混ぜ込んだ酢飯を、錦糸玉子で隠した(うずめた)創作寿司。箱の中身はそのままに、容器や箸袋、掛け紙、ロゴ、しおりがより使いやすく・新しくなりました。「変えない」ことで守られる伝統とプライド、「変える」ことで生まれた新しい価値とが共存する新生「うづ美寿司」に出会ってみてください。
審査員ポイント
見て楽しめ,美味しい。郷土料理「うずみ」を伝えるという意味でも地域性が高い。
福山ならではの伝統を感じさせ,変わらない美味しさがある。
「うずみ寿司」誕生10年の節目に。
当店の「うずみ寿司」が生まれたのは2009年のこと。福山の郷土料理である「うずみ」を多くの人に知っていただきたいと、ネギ、大葉、ミョウガ、ショウガ、カイワレ、胡麻の6種類の薬味を使って薬味寿司としてアレンジした一品です。 新しいパッケージに描いた「茅(ち)の輪(わ)」は、くぐることで罪(つみ)穢れ(けがれ)を祓(はら)い清めるといわれる大きな輪のことで、夏越(なごし)の祓え(はらえ)の日に全国各地の神社に設けらています。実は、その茅の輪は福山市が発祥だともいわれているんです。そんな茅の輪と薬味寿司をかけ、福山市の新しい「厄除け」のご馳走になればと思っています。
中身はそのままに、福山への想いを重ねて。
「うずみ」は、秋の収穫を祝うご馳走のひとつ。その昔、倹約を強いられていた江戸時代の人々は、旬の食材をご飯の下に隠し、こっそりと季節の実りを楽しんでいました。そんな「うずみ」を復元するだけでなく、その文化や心意気まで守り、引き継ぎたいと考案しました。 「うずみ寿司」は、有り難くも第1回福山ブランドに認定されました。3年を経て、今一度ブランド申請しようと考えた時に、味を変えたり、新しいうずみを作ろうとは、どうしても思えなかったんです。完成に約2年を費やして生み出したこの品を、「今からどう変えるの?」と悩みました。そこで、ベストな味を追求した中身はそのままに、容器や箸袋、掛け紙、ロゴ、しおりといったパッケージを改良し、そこに福山への想いを重ね合わせることにしました。福山市・鞆の浦を描き続ける絵師である鈴木辰夫さんに「茅の輪」の画を、書創家の海老田蒼雲さんに商品名を書いていただき、新しい「うづ美寿司」が生まれました。
仕出し 手土産・贈答品 如稲(いね)店主
茭口(こもぐち) 直美さん
女性のやわらかな感性を生かして。
当店は、女性ばかりが働く小さな仕出し屋です。女性のやわらかな感性を生かした、美しく繊細な料理を作ることを心がけています。「うずみ寿司」を「うづ美寿司」と書きかえたのも、錦糸の黄色にエビの赤という見た目はもちろん、その昔に親しまれた歴史や文化の「美しさ」を強調したかったから。また、容器を水分に強く崩れにくいものに変更するなど、扱いやすさにも女性ならではの気づきを反映しました。 こうして生まれ変わった「うづ美寿司」が、地域の歴史や文化をより深く知り、その魅力を掘り起こすきっかけとなれば嬉しいです。

○商品名
うづ美寿司
○事業者名
仕出し 手土産・贈答品 如稲(いね)
○住所
福山市本庄町中2-4-30
○営業時間
10:00~17:00
○定休日
不定休
○問い合わせ先
084-925-9456
○Web
http://ineinfo.blog54.fc2.com
○購入可能場所
店舗のみ ※要予約
市内各地への発送も可