つくりたてを、つくっています。
福富自慢のつぶ餡は、皮が柔らかく粒の大きい丹波大納言小豆を使用し、3日間かけてゆっくり、じっくり炊き上げています。しっとりとみずみずしい餡を最高の状態でご賞味いただきたいと、愛らしいばら型のサクサク最中の皮とは別々の状態で届けられます。ちょっと手間はかかりますが、口に運ぶその直前に餡を挟んでいただく楽しい最中です。「つくりたて。」の味をご賞味あれ。
審査員ポイント
福山らしさをしっかりと出したパッケージデザインが評価される。
ばらのまち福山の魅力を伝える福山らしい商品に仕上がっている。
職人の技術が支える「餡」づくり。
和菓子屋において最も大切なのは、餡の炊き方だと思っています。福富の最中には、皮が柔らかくて粒の大きい丹波大納言を使っています。豆を炊き上げるには3日ほどかかります。一度に砂糖を入れると豆が締まってしまうので、何度かに分けたり日にちをあけたりしています。大粒の豆の皮を破らずに炊くのは職人の技術が必要です。お客様からも福富の餡は美味しいと好評です。
食べる直前に「餡」を詰めるスタイル。
これまでも福山から発信できるものがあればいいなと思って、いろいろと挑戦をしてきました。手でヘラを持ってばらをかたどることはできますが、生菓子としてしか提供できないため日持ちがしないのが課題でした。ある時、餡を缶に詰める機械が手に入ったので、それを使って、食べる直前に餡を詰めて食べる「ばら最中」を考えつきました。
餡の炊き具合や最中の大きさを試行錯誤し、仕事の合間に少しずつ考えていき、約4年費やしてやっと今の形になりました。最中は日にちが経つと、どうしても皮のパリパリ感が薄れてしまいますが、自分で詰めることでパリパリとした食感と香ばしさを感じることができます。また、一般的に最中は、餡の甘さを高めておかないと汁気が多くなってしまうのですが、自分で詰めれば甘さ控えめの餡でもパリパリ感を保つことができるのです。自分で詰めることに煩わしさを感じる方もおられるかもしれませんが、最中や和菓子が好きな方にはぜひ、風味や豆の粒を感じながら味わって食べていただきたい一品です。おいしさを五感で感じていただけると思います。
有限会社菓匠 福富 代表取締役社長
壇之上 賀俊さん(左)
取締役専務
澤 卓哉さん(右)
新しい「福山みやげ」をめざして。
福山の人はお土産にもみじまんじゅうを買って行かれることが多いのですが、福山の人に福山のお菓子を持って行っていただけるようになりたいです。せっかくいい素材にこだわって作っているので、福山以外の方にも食べていただけたら嬉しいです。みんなでばら最中を詰めて楽しんでくださいね。
○団体名
有限会社菓匠 福富
○住所
福山市松浜町3-8-36
○定休日
元日
○問い合わせ先
084-991-3380
○Web
https://kashou-fukutomi.com
○購入可能場所
福富各店舗(本店、福山東店、天満屋福山店、松永店)、オンラインショップ(あみゃーもん備後の菓子市場)