溢れるほどの愛情と。
南向きで日当り良好。木製の建物だから夏も涼しく。
これ、牛を好きで好きでたまらない牛飼いが、牛を育てるときのこだわりです。
大切な人に接するように、愛情がいっぱい注がれています。たくさんの愛情を受けて健康的に育った牛のお肉は、これまた健康。口の中いっぱいに溢れるやさしい旨みを、大切な人に贈ってみませんか。
審査員ポイント
市民に愛される精肉をめざすという方向性も明確で素晴らしい。
生産から販売までの一貫経営システムは、トレーサビリティの視点から信頼性が高い。飼料の配合にも工夫されており、特長が良く出ています。
たった3頭からのスタート。
和牛ブランドは、「神戸牛」や「松坂牛」のように生産地を表すのが一般的ですが、生産者の名前をつけた「なかやま牛」は、牛が大好きな牛飼いであり創業者の中山伯男が、牛への愛情を突き詰めることによって生まれた肥育方法で育てられた牛です。今年で創業56年を迎える「なかやま牧場」は、中山がたった3頭から始めた牧場です。幼い頃から牛と共に育ち、学校の勉強よりもとにかく牛が好きだったと言います。
牛にとって最適な環境だからこそ。
中山自身、注射を打ったり薬を飲んだりするのが好きではない人で。肉質や脂に影響しやすい飼料は、「自分でも食べられるものをあげる」ということにこだわっていました。牛が快適に暮らせるように牛舎も木造で南向きにしました。こうして育てられたなかやま牛は、脂身が少ない赤身だからこそ、毎日食べられます。私たちは「食の基本は、作り手が安心して食べられるもの」と考えています。なかやま牧場では、脂身の多い「神石牛」、脂身が少ない「加茂牛」、その中間の「高原黒牛」の3種類を肥育していて、「なかやま牛ギフトセット」はそれぞれの牛肉の違いを楽しんでいただけるセットになっています。
株式会社なかやま牧場 代表取締役
増成 幸子さん
新しい取り組みは、いつもお客様の声から。
なかやま牧場は直営店「ハート」も運営しています。福山市内に7店舗、岡山県井原市に1店舗あり、なかやま牛はもちろん、食料品や日用品も購入できる町のスーパーです。牛肉の生産量を増やしても、なかなか安く消費者に届かないことをもどかしく思い、お客様にきちんと届けたいと始めました。こうして生産から加工、そして販売までを一貫する「一貫経営システム」に行きついたんです。
さらに、売り場を持つようになるとお客様からの情報がたくさん入ってくるようになりました。そうして生まれた取組のひとつが、買い物タクシーの運行。重い荷物を持って坂道をのぼって帰るお客様の姿を見たことがきっかけで、「利益がついてくるかはわからないが、やってみよう」と2014年に始めました。最初は1日5名ほどの利用でしたが、瞬く間に口コミで広まり、今ではタクシー3台と24人乗りのバス1台を走らせるほどに。ダイヤを見直したり、ルートを増やしたり、お客様の様子を見ながら日々改善に努めています。夫婦で買い物に来られるようになり、自分で買い物をすること、家から出掛けることを楽しみにされているという声を聞くと嬉しいです。
毎日の暮らしに、牛肉を。
これからは、牛肉を使ったお惣菜を広げていきたいと思っています。毎日食べられるなかやま牛だからこそできることだと思うんです。たまには脂の乗ったお肉を食べたくなると思いますし、同じ牛肉でもその時々に合ったお肉を選んでもらえたらいいと思っています。牛肉を食べたらみんな思わず笑顔になってしまうでしょう。牛肉にはそういう力がありますから、なおさら脂の質が良いものを食べてほしいと思っています。最近は、現代人の健康維持によい脂を研究し、亜麻仁油(あまにゆ)を使った飼料にも本格的に挑戦しています。私たちは器用な会社ではないのですが、真面目にコツコツと取り組みながら、家族にも胸を張って食べさせられる安心なものをこれからも作っていきます。
○団体名
株式会社なかやま牧場
○住所
福山市駅家町法成寺1575-16
○問い合わせ先
084-970-2941
○Web
http://www.nakayama-farm.jp/

※ギフトセットの販売は終了しました
※セットに含まれる各種牛肉については、
直営店・自社オンラインショップで購入可能

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