川口東学区子どもまちづくり委員会
子どもたちから、自然と湧き出す実行力。
子どもたちによる、子どもたちのための、委員会。
子どもたちが自分たちの住む地域のことを考え、行動する場。清掃活動や学区の夏まつり、ふれあい祭り、ルクシアタふくやまなどに参加。地域課題にも取り組んでいます。委員会は小学生が中心メンバーです。メンバー募集のチラシも子どもたちの手づくりで、出店のメニューや看板、値段まで子どもたちが決定。ひとりではできないことも、みんなで力を合わせれば実現できる。そんな楽しさが、子どもたちと地域をつないでいます。
審査員ポイント
コミュニティスクールでなくても地域連携ができており、全国の新しいモデルになる可能性を感じた。
子どもたちが自発的に活動していて、継続性が高い点が素晴らしい。自分たちで企画会議をして活動を決めている点、そしてその企画力が長けていることも評価ポイント。
小学生が中心の、まちづくり委員会。
発足のきっかけは、2009年に公民館で実施した「灯りフェスタ」です。初めてのイベントだったのですが、地域の子どもたちがとてもよく動いてくれ、これは1回きりで終わらせるのはもったいないと思い、地域の子どもが主役になって活躍できる場をつくりました。活動の中心は20名ほどいる小学生で、委員長も小学生が務めています。子どもたちの意見はしっかりしているし、自分が出したからには真剣に取り組んでくれるんです。基本的な活動は、地域の清掃活動や夏まつりへの参加、ふれあい祭りでの出店、ルクシアタふくやま「灯りの地上絵」。他にもその年だけの特別な活動や、新しく始めた活動もあります。昨年度は市制100周年に合わせて、地域の魅力を紹介する映画をつくり、沖縄の映画祭に参加しました。また、保育所だった施設を活用したイベントも4回ほど開催しました。
継続するためのポイントは、「楽しさ」。
これまで一番楽しかったことも、それぞれです。
(新屋くん)一番楽しいのは清掃活動です。やったぶん、目に見えるからおもしろくって。
(谷本くん)最初に学区のマップを作ったのが記憶に残っています。入学したばかりの子たちに配って、自分で見つけたことを書き込めるようになっているんです。残るものができたのは嬉しかったです。
(下村さん)私はふれあい祭りの出店が毎年楽しいです。メニューはもちろん、看板や値段も自分たちで決めるんです。これまではクレープや揚げパンなどが多かったんですが、去年は、100均野菜をやりました。卸市場で仕入れる所からやらせてもらいました。
委員会に入るきっかけは、友達に誘われたり、兄弟が入っていたり、何気ないことですが、やってみると楽しいと思えることが、続けたいという気持ちにつながっています。ひとりではできないことも、みんなの力を合わせて「やればできる」と思えるんです。
子どもたちが、互いに成長しあう場。
(谷本くん)僕は、この委員会のOBで今の委員会に関わっています。この活動がきっかけで,小さい時は「公民館長になりたい」と思っていました。大学もまちづくりがしたいと思って進学しました。この委員会で活動していなかったら、大学で勉強したいことが今とは違っていたと思います。委員会で活動し始めて自分が経験させてもらったことを経験させてあげる側になりたいという気持ちがあるんです。
(新屋くん)僕は、積極的になった、明るくなったと言われます。自分でもそうだなって。
(下村さん)私は人前で話す力がついたと思います。今の生徒会もやってなかっただろうなぁ。
(坂東さん)子どもたちは、自分のことだけじゃなくて人のことも見えているなと感じます。自分のことだけ考えがちな今の時代に必要な力だと思います。
(谷本くん)御幸町にもこどもまちづくり推進委員会ができたそうなんです。一緒に何かできることがあったら楽しいだろうなぁと思います。
(新屋くん)僕はもう満喫しているからなぁ!男の子がもうちょっと増えたらうれしいかな。
○団体名
川口東学区子どもまちづくり委員会
○問い合わせ先
084-953-5049(川口東公民館)
○主な活動場所
川口東学区内