リサイクル素材を活用したサスティナブルな人工羽毛。
最近では、業界を問わず環境に配慮したものづくりが求められています。そんな時代の流れをいち早くキャッチし、従来の人工羽毛の改良に取り組んできた結果、リサイクルPET100%の素材を使った「サスティナブル 人工羽毛」の開発に成功しました。リサイクル素材を活用するだけでなく、性能も大幅にアップ。約2倍のふんわり感を実現し、高級羽毛と同等の軽さと暖かさを兼ね備えています。一般的なポリエステルは短繊維のためワタ切れしやすいですが、サスティナブル 人工羽毛は超長繊維構造体という特徴的な形状により、ホコリが出にくく丸洗いできるのはもちろん、さらに乾きやすくなりました。寝具のほか、アパレルやアウトドアグッズなど、保温性・耐洗濯性・軽さが求められるアイテムに使用されています。
イシケン株式会社 代表取締役
石川 倫之さん(右)
取締役専務
石川 和延さん(左)
今までにない軽さと暖かさを実現したシュラフ。
長年の寝具製造で培った技術とサスティナブル 人工羽毛を組み合わせ、今までにない軽さと暖かさ、扱いやすさを叶えるシュラフ(寝袋)を作りました。これまで、ダウンシュラフでしかなし得なかった軽さと保温性の両立が実現できたのは、サスティナブル 人工羽毛だからこそ。やすらぎ、くつろぎ、安心を意味する英単語を組み合わせて、「レリーバーシュラフ」と名付けました。丸洗いしても中綿がかたよりにくく、クッション性の高いオリジナルキルティングを採用し、シュラフとしては一般的なマミー型や封筒型の良いとこ取りをした新形状「ブーツ型」を開発。スマートフォンや鍵を収納できるポケット、収納時はクッションとして使用できるマルチ収納袋など、細部までこだわりました。クラウドファンディングに挑戦したところ、期待を大きく上回る反響をいただき、確かな手応えを感じています。
改良を重ね、寝具業界をもっとサスティナブルに!
空前のアウトドア&キャンプブームであることはもちろん、災害に対する意識の高まりからシュラフが防災用としても求められています。避難生活や車中泊で快適な睡眠を助けるシュラフは、今後もニーズが高まっていくのではないでしょうか。ライトで快適なキャンプを楽しみたいユーザーにターゲットを絞り、オリジナルブランドを立ち上げたいと考えています。また、地元企業などとコラボレーションし、サスティナブル 人工羽毛のブランド価値を向上。持続可能な社会により貢献するため、解体・分別がしやすい構造でのものづくりを推進し、人工羽毛から人工羽毛への完全リサイクルも目指していきたいです。