備後発、半世紀前に誕生した甘口ソース
50年前、私の祖母が食堂を始めました。当時、造船所で働く男の人たち、地域の人たちで店の中が大いに賑わっていたのを覚えています。祖母が作るサバの竜田揚げは、みなさんに好評でした。平成元年に2代目の父が食堂から仕出し・弁当屋に業態を変更。その後もサバの竜田揚げは、弁当メニューとして提供していました。サバの竜田揚げのタレは私たちにとっての家庭の味。あまりにも身近な存在だったので最初は気が付きませんでしたが、このタレは備後地区の食文化に合う甘い味付け。ならばこの町の各家庭で「家庭の味」として受け入れてもらえるのではないかと。素朴だけどいつもそばにあるソースとして子どもから大人まで親しんでもらいたいと思って作りました。