“くわい”をみんなが飲みやすいポタージュスープに。
生産量日本一を誇る福山市の特産品“くわい”を使ったポタージュスープ。大きさや形が不揃いなことを理由に市場に出回らなかった“くわい”を有効利用し、商品化。旬が限られる“くわい”を粉末状にすることで年中食せるものとした。芽が出る、めでたい縁起物としてこれまでお正月などの限られたときにしか食卓に並ぶことのなかった“くわい”を全国的に広め、福山市の知名度を高めることを目的としている。
審査員ポイント
特産品を商品にするだけではなく、規格外品を加工し、売りやすい価格を実現している点が評価されます。
誰でも気軽に楽しめるポタージュにした企画力とクオリティの高さがすばらしい。
「生産量日本一を誇る福山の特産品を日本で唯一の商品に仕上げました」
くわいの生産量は日本一。
福山市が生産量日本一のくわいは、実から立派な芽が伸びた特徴的な形から、“食べると芽が出る”縁起物として、正月のおせち料理に登場する高級野菜です。地元では素揚げにしたり煮たりして冬の食材として日常的に食べられていますが、全国的にはおせち料理以外ではあまり使われることがないため、その味や生産量日本一ということを多くの人に知ってもらいたいと思ったのが開発のきっかけでした。
不揃いのくわいを粉末化し、ポタージュに。
使っているのは生産量の1割くらいにあたる、大きさが不揃いだったり芽の部分が曲がっていたりするもの。くわいは高級食材ゆえに、そういったものは市場に出ることがないんです。しかし、芽が曲がっていても味は同じ。せっかくのおいしい地元食材を無駄にすることなく何かに活用できないかと考え、香りや苦みを残したままパウダー状に加工しました。そのパウダーを使って生み出したのが、『くわいぽたーじゅスープ』です。粉末化したくわいに、でんぷんやホワイトペッパーなどを混ぜているのですが、製造過程で苦心したのが配合具合です。くわいの特徴である苦みをどうしても残したくて試行錯誤した結果、ひと口目には甘みを感じ、後からほのかにくわいの苦みが追いかけてくるような、子どもでも飲みやすく、誰もが親しみやすいポタージュスープになったと思います。
有限会社ぬまくま夢工房 代表
中島 基晴さん
おみやげ向きの楽しくおしゃれなパッケージデザイン。
くわいは一般的にみると認知度の低い野菜です。だからこそ知らない人にも知っていただけるように、パッケージデザインにもこだわりました。地方のおみやげとしてだけでなく、首都圏での販売にも通用するようなおしゃれで高級感のあるデザインに仕上がったと自負しています。側面に“慈姑(くわい)”という漢字を入れて読み方をクイズにしたり、後ろにくわいについての説明を入れたり、QRコードを読み込めば産地である福山市の情報が見られるような仕掛けも施しているので、その点も注目してもらいたいですね。
旬である冬以外にも楽しんでいただけるように。
これまで、旬である冬場にしか食べられていなかったくわいですが、パウダーにすることで賞味期限が延び、年中楽しむことができるようになったのもポイントです。お湯を注ぐだけで気軽に楽しめる、ここにしかないオンリーワン商品『くわいぽたーじゅスープ』で福山の特産品“くわい”のプロモーションを行って、認知度を高めていきたいです。まずは飲んでいただいて、「これ、おいしいね」「何でできているんだろう」と思ってもらうことで、地元のPRに結び付けられたらと思っています。

くわい生産者の喜多村さんと中島さん
INTERVIEW
福山くわい出荷組合 代表
喜多村 眞次さん
縁起物として重宝されるくわいは、正月料理で使われるのが主ですが、『福山ブランド』の認定でほかの味わい方を知ってもらい、知名度アップができそうですね。くわいは6月~12月にかけて水田栽培をする野菜です。収穫は冷たい水の中に入って手作業で行うため、とにかく大変。だからこそ、丹精込めて作ったくわいを加工品としてうまく使用している『くわいぽたーじゅスープ』は、農家にとっても展望が広がる商品だと思います。実際飲んでみましたが、ほろ苦さと独特の旨みがあって、くわいの特徴がしっかり生かされていました。
○団体名
有限会社ぬまくま夢工房
○住所
福山市御船町1-13-5
○営業時間
8:30~17:30
○定休日
日曜日、第2・4土曜日
○問い合わせ先
084-922-4870
○Web
http://numakuma-yume.com/
○購入可能場所
有限会社ぬまくま夢工房(Web購入可)、道の駅アリストぬまくま(沼隈町)、ともてつバスセンター(鞆町)、おみやげ街道福山(JR福山駅)、広島アンテナショップTAU(東京都銀座)、福山サービスエリア上り線、天満屋福山店B1Fなど